勉強法は自分で確立するしかないー高校数学の達人・河見賢司のメルマガ(2021年3月2日)
お知らせ
こんにちは、河見賢司です。
それでは、本日もメルマガ、どうぞよろしくお願いします。
自宅でできる1対1のオンライン授業空きがあります。
(枠がかなり減ってきました。お申込みはお早めに)
1対1でできる個別指導詳細
数学の問題解説
単元:数学IIIの積分
難易度:発展
今回紹介する問題は積分の入試問題です。
たった一問ですが
上記のような知識がすべて必要な問題です。
本当に、いろいろな知識が必要な問題です。
ひとつずつの知識としては、それほど難しくありません。ただ、実際の受験会場で、これらすべての知識を記憶の中から取り出していくことはかなり難しいです。
単純に「知っている」だけではいけません。問題を見た瞬間に、頭の中からいろいろな知識を取り出せるようになっておく必要があります。
そこまで極めないと、時間内に受験問題を解くことは不可能です。
頑張ってください。
数学の勉強法
先日、久しぶりにグーグルで「高校数学 勉強法」と検索をしてみました。
「高校数学 勉強法」で僕の検索順位はかつて1位でした。でも、今は22位、ずいぶん落ちたなぁ・・・
グーグルの検索順位ですけど、「文字数、閲覧数、閲覧時間・・・」いろいろな要素で決まってきます。
昔は必死になって、上位に表示させようと努力しました。今は、ある程度軌道にのって、何もしなくても生徒さんがくる、だからホームページはほっとき状態です。
少し気になって、いろいろな受験勉強情報サイトをいろいろと見てみました。
10年前と比べて違うのは、圧倒的にユーチューブが多いこと、しかもユーチューブってサムネイル(表紙画面)がかっこよくて理解しやすそうなんですよね。
まあ、僕なんかもう41歳。若者の感性にはついていけません。
人に商品を買ってもらうときはひな形のようなものがあります。
「悩み」→「悩みをあおる」→「解決法」→「証拠」です。
例えば、以下のような流れです。
「数学の勉強で困っていませんか?」
「学校の先生は何を言っているのかわからないし、問題集や参考書も意味不明」
「でも、それはあなたが悪いんじゃない。単に勉強法が間違ているだけですよ」
「今からその勉強法を紹介するね。これだと簡単にできるようになるよ」
「この勉強法を取り入れて、成績があがった人を紹介するね。
A君「〇〇先生の言われた通りやるだけで成績があがりました」
B君「数学まったくだったのがこれでできるようになりました」
C君「学年最下位のこのオレが早慶に」
「さあ、みんなでこの方法で勉強しよう。入会するには・・・」
この流れで話せば、取り込まれるように信じてしまいます。
まあ、僕もこの手法を使っていない訳ではないので、文句をは言えないんですけど・・・
このやり方だと、どんなに間違えて方法であっても信じ込ませることができるんです。
「簡単にすぐにできるようになる」ような勉強法は存在しません。
まずは、それを覚えておいてくださいね。ただ、今回話したいのは上記のようなことではありません。
まあ、もちろん「簡単にすぐにできる方法はない」ことを知って欲しいという気持ちはありますが、ほとんどの人がそんなことは知っています。
今回紹介することは「万人にあてはまる勉強法はない」ということです。
数学は、志望校に合格するにはこれをしないといけないというものがあります。
ある一冊の問題集が完璧にできるようにならないと合格しません。
だから、どんな人にとっても「その問題集を仕上げる」というのは絶対に必要な事柄です。
ただ、問題集を仕上げるの過程はなんでもよい、自由なのです。
もう本当に自由。なんでもいいんです。
よく「数学は考えないとできるようにならない!」なんて言っている人がいます。
でも、それは事実ではありません。「あなたの場合、そうかもしれないけど、私の場合そうではない」なんてことが多々あります。
例えば、プールの向こう側に行けという場合、泳ぎが得意な人は泳いでいけばいいです。泳ぎが苦手な人は、淵をあるいて向こう側にいけばよい。
多少遠回りかもしれないけど、それでいいんです。泳げなければ仕方がありません。
学校の教師でも予備校の講師でも、「オレのやり方が絶対だ」という人が多いです。
その勉強法にあっている人はいいです。ただ、合わない人は悲惨です。
僕のところにはできない人がよく来ます。ただ、できない訳ではないんです。得意ではない方法を強制させられて、「自分には数学ができない」と思い込まされているだけです。
「いったい、何人溺死させるねん」っていつも憤っています。
こういう話をすると、「ああ、勉強は自分の好きな方法でやればいいんだな」と解釈する人がいます。
もちろん、それで構いません。ただ、「目標地点は変えてはいけない」ということです。
例えば、志望校がA大学の場合、やらないといけない問題は決まっています。
その場合、大変であろうとなかろうとすべてをやり切らないと絶対に合格できません。
問題集をどうやって勉強をするかは自由です。ただ、その問題集を仕上げるという目標地点を変更してはいけません。
問題集が難しすぎる。もっと簡単な問題集で数学の力をつけてから・・・なんて言って、より簡単な問題集をしようとする人がいます。
場合によっては、それも得策かもしれません。
ですが、多くの場合、それは単なる時間の無駄です。
というのも、数学で躓くポイントは同じだからです。
例えば、プロ野球選手の場合時速150キロの球を打たないといけません。
150キロは速すぎるから、まずは120キロから練習をして徐々に球速をあげていく。
そして、徐々にできるようになればよい、なんて考えます。
でも、120キロからやっていった場合でも、いきなり150キロで始めた場合でも、150キロを打つという苦労は変わらないのです。
それなら、別に回り道をせずに最初から150キロに挑戦すればよいのです。
もちろん、まったくレベルとかけ離れた問題集をしている人は違いますよ。
この話しは、「その問題集をする実力があるのに、甘えで逃げている人」に対しての話です。
「甘えか」そうでないかの判断は一人では難しいかもしれません。信頼のできる教師や講師に相談してください。
相談する人がいない場合、自己判断でもよいですよ。
僕の場合はそうでした。僕の場合は田舎の自宅で宅浪、相談できる人がゼロという立場での独学でした。
いろいろと逃げ回っては見たものの「この問題集をできるようにならないと、志望校に受かることはない」と思いました。
そして、覚悟を決めて、その問題集をやり切ることに決めました。
むちゃくちゃ大変でした。自分なりのめちゃくちゃな方法です。それでもできるようになりました。
だから一人でする場合、例えば国立大学に受かりたいなら「青チャートをしないとダメ」とかそういうものありますよね。
自分の実力を考慮に入れず、青チャートを完璧に仕上げることだけに一生懸命になる!というのも一つの手です。
深い理由があるのですが、案外自分自身のことは客観的に判断できています。
「ああ、この大学行きたいな」と思えるのなら、自分自身にその能力があると無意識のうちに判断しています。
だから、多少実力との乖離がある場合でも、無理してその問題集をやっていけば、次第にできるようになるものです。
話しが少しそれてしまいました。
勉強法は自由です。ただ、目標地点を変更してはいけません。
これを言いたかったのです。
僕は、勉強法を生徒さんに強制することはありません。
生徒さん任せにしています。
ただ、方向性とスピードは常に意識しています。
それを間違えている場合は、常に指摘しています。
例えば、細かい部分が気になるんです・・・と前に進めない人がいました。
ただ、全100問の問題集を仕上げないといけないのに、10問目で躓いて前に進めない、それではダメだよね。
10問目で躓いたのだったら、それはそれ、ある程度のところで考えることを保留にして、まずは前に進もうよということです。
どんなに説明のうまい人から聞いたとしても、「納得できない」「理解できない」そういう問題も残念ながら出てきます。
そういうときは、保留にするしかありません。もちろん、ある程度考えるということは、重要なことです。
でも、100問中残り90問理解できていなければ、受験では絶対に成功しないよね。
そういうことを考えて、勉強していって欲しいのです。
このことを何度言っても「イヤ、自分はすべてを理解しないと前に進めない性格なので・・・」なんてこと言う人がいます。
「でも、この時期にここで立ち止まっていたら受験には間に合わないよね」と言うと
「はい、まにあいません」と言いました。
そこで、「じゃあ、前に進もうよ」と言っても、「イヤそうなんですけど、性格的に無理なんです・・・」なんて言う人がいます。
言葉は悪いけど、「こいつ、いったい何のために勉強してるの?」なんて思います。
現役生ならわかります。そういう人は4年も、5年も浪人して失敗し続けている人に多いです。
性格は関係ありません。要は、「今自分のしていることが合格に近づいているか?」を常に意識することです。
私「理解できていない部分があっても前に進もうよ」
A君「そんなことしていいのですか?」
私「だって1問わからなくても、残り90問やらなければ絶対に落ちるよね。だったら、残り90問の方を優先した方がいいよ」
A君「確かにそうです・・・気づきませんでした。だって、全部理解できないとダメと思い込んでいました」
なんて言う人がいました。彼は、何年も浪人していました。ですが、その年に無事に国立の医学部に合格しました。
その一方、同じ時期に受講した多浪の男性がいました。その人には、いくらいってもやり方を改善しません。
過去受かった人の話を聞きたがる人でした。「これこれ、こんな感じで受かったよ」なんて話をすると、
聞いておきながら参考にすることはなく「ああ、やっぱり元から才能のある人は違いますね」「やっぱり地頭が違いますね」なんてばかり言う人でした。
何度言っても「考えることが重要だ」と前に進めずに、いっこうにできるようにならずに辞めていきました。
何年も浪人をしていると、ついつい自分自身の考え方に固執してしまいます。
また、その考えを改めることは、数年間の自分を否定するような気がして、大変です。
でも、4年も5年も浪人しているということは、これまでの自分のやり方が間違っていたということなんです。
大変だと思います。ただ、考えを改めないと一生合格することはできません。
合格することだけを意識して勉強をするようにしてください。
編集後記
この仕事を始めたのが2009年。
当時、学習塾に勤めていました。勤めながらの副業でした。生活には困りませんした。でも、やってもやっても生徒さんゼロ・・・
つらかったですね。
ただ、僕はよく「最初のうちはやってもやってもゼロの連続。それでも続けているうちに急にできるようになるよ。だから、できなくてもやり続けるようにしてね」と高校生に話していました。
他人に言うのはたやすいことなんですけど、これがいざ自分となると本当に大変なんですよね。
ノートに「最初は結果が出ないのは当たり前。それでも続けることが重要!」なんて書いて、毎日見返していたことを覚えています。
半年ほどは生徒さんゼロでした。でも、どこかで紹介されたとかそういう訳でもまったくないのに急に生徒さんが来てくれ始ました。
半年間生徒さんがゼロだったというのがウソのように次から次へと来てくれました。
授業時間だけで、月に250時間から300時間。きっと日本一、指導時間の長い講師だったと思います。
目標を見つめて、どんなにちっぽけなことと思えてもそれを続けるそうすると、急に結果がでる、そう高校生に言い続けていました。
それが本当だったんだな、と改めて実感することができました。
結果が出ないのに続けることは大変なことです。特に、このメルマガを読んでいる人は社会人の再受験生も多いです。
誰にも相談できず、長い長いトンネルに入り込んでしまい、出口がないのでは?なんて、常々心配してしまいます。
でも、そんなことはないですよ。頑張れば、自分にできることがどんなにちっぽけなものでも、それを続けていけば必ず結果がついてきます。
自分のことを信じて、方向性を間違えることなく、続けるようにしてください。
自分でも信じられないほどの結果がうまれますよ。
河見賢司
河見のプロフィール
河見って、どんな人?と思った人は以下のプロフィールをみてください。
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