ゼロからの勉強法ー高校数学の達人・河見賢司のメルマガ(2021年4月6日)
お知らせ
こんにちは、河見賢司です。
4月に入りました。
新学年、それに伴って実力試験なんていう高校も多いと思います。
ぜひとも頑張ってください。
それでは、本日もメルマガ、どうぞよろしくお願いします。
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数学の問題解説
今回、紹介するのは相加相乗平均や逆手流を使って解く最大値最小値問題です。
非常に有名な問題ではありますが、苦手にしている人が多いです。
会話形式で解説したページがあります。以下のリンク先をクリックしてください。
数学とは関係のない話しをしていて、読みにくい部分もあるかもしれません。
ですが、非常に重要な内容です。
「\(x+y=1\)のとき、\(x^2+y^2\)の最大値・最小値を求めよ」という問題が分からないという人は、ぜひとも目を通しておいてください。
数学の勉強法
今日は、「ゼロからの勉強法」と題して、まったく英語ができなかった僕が、英語ができるようになった方法を話します。
僕、今は数学を教えています。でも、受験生の頃一番得意だったのが英語と物理です。数学は、そこそこできたのですが、英語・物理に比べてあまり得意ではありませんでした。
英語は、センター試験もほぼ満点(最初の発音と文法のところで1問ずつミスしたかも?)、国立(筑波)2次試験もラクラク満点近く得点開示していないのでわかりませんが、どんなに低くみても9割はとれていたと思います。
こんな僕ですが、英語が元から得意か?と言われれば、超絶苦手でした。
「なんで日本人が英語なんかしないとダメなんだ。オレの脳みそは構造上、英語は理解できないようになっている!」なんて思っていたくらいです。
中学生のときはじめて入った学習塾の試験。70人くらいで下から2番目。そして、下から1番目の人は早々に塾を辞めたので・・・おいおいおい、オレ最下位じゃん!なんて自虐していました。
そんな僕でしたが、受験を意識しだし、「英語が嫌いと言っても、受験科目にあるのだからやらないといけないな」と思い、勉強を始めることにしました。
英語が得意な友達に話を聞くと、「英語はやっぱり文法だよ」と言われました。
「そうだよなぁ」と僕も思ったので、文法をしようとしました。
でも、意味不明!文法はオレには無理!と違うことをしました。
そこで、思いついたことが単語です。毎日、単語を覚えよう!
高校生の頃、列車通学で片道30分ほど列車に乗っていました。その時間を利用して、英単語の勉強をすることにしました。
登下校ともやったらよいのですが、下校は友達と話したい!ということで、せめて登校のときだけは頑張ろうよ、と自分で決めて登校のときに覚えようとしました。
ですが、ですが、まったく覚えられない・・・こんなの絶対に続けられない・・・・ということで、さらにハードルを下げました。
英単語を覚えようとしても、覚えられないことがストレスになっていました。
そこで、「毎日、登校の30分間だけ英単語を眺めよう!」と決めました。
市販の英単語集では集中できなかった(と言いますか、最初から量が多く、その量に圧倒されてやる気がおきない)ので、オリジナルの英単語帳を作ることにしました。
ノートの真ん中に線を引き、左側に英単語。右側に日本語を書きました。
授業で勉強した英単語で、知らない英単語はすべてノートに記入することにしました。
最初のうちは重要な英単語だけを単語帳に書くようにしようと思いました。
ですが、何が重要で何が重要でないのか?と判断できなかったのですべて単語帳に書いていきました。
当時僕が使っていた単語帳の写真です。大学の卒論なんかなどっかにいってしまったのですが、この英単語帳だけは今でも手元にあります。それだけ、印象深いってことなのかな?
毎日たった30分眺めているだけです。集中もあまりしていません。ぼんやりとただやっているだけです。
当然、できるようになりません。
「そんなテキトーな勉強の仕方でできるようになったら苦労しないよ。もっとまじめにしなよ」ともう一人の自分が僕に語りかけてきます。
何回も辞めようと思いました。ですが、「でも、仕方ないじゃん。僕にできる精一杯のことがこれなんだから・・・せめてもうちょっと続けようよ」とお自分を鼓舞して、なんとか続けたことを覚えています。
それから、3か月くらいたったある日のことです。なぜか英単語を見れば日本語が浮かんでくる。
そういう状態になっていることに気づきました。
「あれっ!そういや最近、英単語の意味が覚えられているな。最初のうちは1個たりと知らなかったのに・・・」なんて気づきました。
そこから、英語をどのように勉強したのか、ほとんど覚えていません。ですが、気付いたときには、英語は一番の得意科目。
あの河見でもできるようになった。なんて、僕に「どうやって勉強したの?」と友達が聞いてきて、僕のやり方をマネする人が続出しました。
英語をどのように勉強したかは覚えていません。ただ、文法は相変わらずする気がしなかったので、文法はほとんどせずに長文をたくさん読んだことを覚えています。
覚えていることは、最初の英単語を頑張ったということだけです。
文法の勉強はしませんでした。ですが、模試などの文法の問題もしっかりと点数がとれていました。
長文をたくさん読んだおかげで、文法もちゃんと解けていました。
作家の石井裕之さんが本の中で、
「悩んだときは、自分にできることをする。できないことはできないから、考えても仕方がない。自分にできることがどんなちっぽけと思えても真剣にそれをやるべき」
上記のようなことをおっしゃっていました。
日本に青汁を広げた日本一の商人と呼ばれる斎藤一人さんが
「もし、向かいの山にトンネルを掘らないとだめなら、スコップでもなんでもよいからとにかく掘り始める。掘っていたら、しだいに道が開けてくるから」
とおっしゃっていました。
偉そうなんですけど、僕もおっしゃっていることが本当によくわかります。
まったくできない状態から何かを始めるとき、とにかく自分にできることをします。
そのときに、「こんなことやったってできるようにならない」とか「このペースではいつまでたっても終わらない」なんてついついネガティブな意見が襲ってきます。
でも、それらはすべて無視をしてください。
「手を抜け」と言っている訳ではありません。自分の全力を出さないといけません。
ただ、その全力が、あまりにちっぽけなものだったとしても、それを大切にして毎日続ける。そうすると、知らないうちに急にできるようになります。
経験した人しか、理解しにくいと思います。やってもやってもできなければ、大変だと思います。
ですが、頑張って続けていたら、絶対にできるようになります。
なんとか、結果が出るまで頑張ってください。
追伸(その1)
文法が必要ないと言っている訳ではないですよ。
あくまで当時の僕にとって文法は必要なかったということです。
文法に限った話しではありません。一人ひとりやれることは違います。
自分にできることをまずは一生懸命したらいいのです。
「英語が苦手。でも文法の勉強ならできる!」という人は文法の勉強をまずはするようにしてください。
まわりからは、「〇〇しないと勉強ができるようにならない」と否定的なことを言う人がいます。
特に学校の先生や塾講師にもそういうタイプの人は多いです。
ただ、「どう頑張っても〇〇はできない。頭に入ってこない」そういう人も多いですよね。
そんなときは、「〇〇は重要なことは分かる。でも、自分にとってはハードルが高すぎる。だから、とりあえず自分のできることをする」と、できることを頑張ってもらえばOKです。
追伸(その2)
しつこいかもしれませんが、さらに追加です。
僕が数学ができるようになったのも上記の方法です。
僕は、積分が致命的に理解できませんでした。映像授業を見ても、問題集を読んでも、まったく意味不明。
浪人しても一向にできるようにならずに、「やばいなぁ」ということで勉強法を再考しました。
「自分にできることは?」と自分に問いかけました。そのときに、「答えを写すだったらできるよね」「理解できなくても解答を眺めくらいはできるよね」と、答えを何度も何度も解答を読んだり、写したりしていました。
学校の数学教師から、「数学は考えることに意義がある。そんなことしても意味がない。数学ができるようになる訳がない」と言われた人がいました。
はっきり言います。その教師は何もわかっていません。
考えることができる人は考えてやったらそれでいいのです。でも、当時の僕は考えるなんてことは絶対にできませんでした。
だから、自分にできることは何か?ほんのちょっと、ほんのちょっとでも前進できることは何か?と自問しました。
その結果、出てきたのが上記の方法だった訳です。
やり方は、どうでもいいです。各人、できることは違ってきます。
自分にできることは何か?ほんのちょっとでも、たとえ一ミリでもゴールに近づけそうなことは何か?と徹底的に自問してやり続けます。
話しは僕の数学に戻ります。数学も、気づいたときにできるようになっていました。
朝起きて、「また今日もできないんだろうな」なんて思いつつ、机に座りました。
そうすると、昨日まで一切できなかった問題がすべて解けるようになっているのです。
本当に驚きました。
こんなこと言っても信じてもらえないかもしれませんが、事実なので仕方がありません。
ただ、数学のときは、少し自信があったんです。英語の経験があったからです。
「まあ、解答を写すなんて方法みんなは否定するだろう。でも、あの苦手な英語でさえ、この方法でうまくいった。数学は英語に比べて少し得意だった。じゃあ、同じようにできることをやっていればうまくいくでしょ」そんな感覚でした。
「自分のできることだけに集中する」それが、どんなにちっぽけなものに思えても、大切にしてそれを続ける。
そうすると、気づいたときには、ものすごく成長しています。
頑張ってください
編集後記
何浪もしてうまくいかなかった人が僕のところによくきます。
そういう人でも、あっさりと合格していく人が多いです。
普通、何浪もしている人はあまりうまくいきません。 でも、僕のところでは、うまくいきます。
生徒さんが、一直線に進めるように補助をする
僕がしていることは、たったそれだけです。
何浪もしている人は、自分に自信がもてなくついついあれこれ手を出してしまいます。
勉強法も、一貫性がなくふらふらしてしまいます。
そんなときに、ふらふらしないように一貫性を持たせようと補助をします。
たった、それだけのことで、何年もやっているのにうまくいかない人たちが次々とうまくいきます。
あまり、大きな声じゃ言えないけど、僕の授業なんて受ける必要ないんです。
自分のやっていることに自信をもって、どんなにできそうになくても一貫性をもってやり続ける。そうすればうまくいってしまいます。
「ゴールに向かって一直線に頑張った。でも、うまくいかなかった」という人はほとんどいません。
「頑張ったつもりでいたけど、あれこれ手を出してしまい。やっていることに一貫性が無かった」という人が多いと思います。
自信をもって、続けるようにしてください。
それでは、引き続き頑張ってください。
河見のプロフィール
河見って、どんな人?と思った人は以下のプロフィールをみてください。
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