MARCH付属の高校生に数学を教えます

河見さん、こんにちは。MARCH付属校の内部進学向けの授業を始めたのはどうしてですか?

河見

僕は、バリバリの理系です。だから、どちらかと言うと国立理系や医学部の人を対象として授業をしています。ただ、「MARCHの付属です。内部進学のための授業をして欲しいのですが・・・」と問い合わせが続々ときたんです。

ああ、付属校に通っていて困っている人が多いんだな、ということで授業を始めることにしました。

MARCH付属校の特徴は何ですか?

河見

MARCH付属校と言っても、高校によって違います。中杉(中央大学杉並高校)と中附(中央大学附属高校)と両方とも同じ中央大学付属なのに全然違ったなぁ、なんて印象があります。

付属高校は授業は先生におまかせというところも多く、年度や教える先生によって全然違うところもあるみたいです。ただ、MARCHの付属は、付属校でない一般の高校と同じような授業をしているところが多いです。

一般的な授業って、具体的にはどういうことですか?

河見

教科書どおり進めているということです。教科書とそれに準拠する問題集を使っているところが多いかな?と感じます。

例えば、慶應志木の生徒さんを見たことがあります。大学数学の内容だったり、もうホント自由でした(笑)慶應志木の生徒さんを他にも何人か見ました。年によってまったく違うんですよね。

MARCH付属は高校の教科書の指導要領に則った授業をしているところが多いように感じます。もちろん、学校や先生によって違ってきますよ。

MARCH付属高校は教科書に則るところが多いのですね。難易度はどうですか?

河見

難易度に関しては、一般受験を目指す高校よりも少し簡単かな?というところが多いです。

ただ、付属校の場合内部進学があります。だから、一年生のうちからコンスタントに頑張って点数をとっておかないとダメですし。また、はっきり言って教師の当たり外れが大きい。

外れの教師に当たったら、ついていくのも難しいと思います。

MARCH付属高校といっても、いろいろと違いますよね。各高校の授業の特色や内部進学の精度をすべて把握されているのですか?

河見

正直申し上げて、各学校のシステムをそこまで把握している訳ではないんです。

MARCH附属の生徒さんをこれまで多く見てきました。でも、学校のシステムや制度に関しては生徒さん本人の方が精通しています。

「制度なんて説明されなくても分かっている、とにかく学校の数学が理解できずに困っている」という人が大半でした。

だから、みなさん分からないところを解説するだけで、満足されていました。

そんなものなんですね。

河見

一般受験で大学を受けようとすると、大学受験のシステムやそれに向けての勉強の進め方も重要です。

ただ、内部進学の場合、授業についていっていれば大丈夫というところがほとんどです。

勉強を日々コツコツとしないといけない。コツコツ勉強をするといっても、勉強の仕方が分からなければ、どうにもならない。

だから、僕はその数学の勉強の仕方を教えてあげるということに専念しています。これまで、何人も見てきました。ですが、記憶のある限り内部進学できなかったという人はいないです。

「大学進学どころから、高校3年生に進級できるかどうかわからない・・・」と急いで入会された方もいらっしゃいます。

無事に3年生に進級し、その後大学への内部進学も果たしました。

こういった経験から、内部進学の人にとって一番重要なのは、普段の数学の勉強をお手伝いすることです。だから、各高校の制度に精通していなくもて、生徒さんには満足していただいています。

でも、内部進学対策をしている塾や家庭教師の業者さんは、「高校によって制度が違う!とにかく各高校に精通していないとダメ!!」と言っていますよ。

河見

もちろん精通していることも重要です。ただ、これまで多くの人を見てきた経験から言えることです。

必要なのは、普段の勉強ができるかどうかです。これが結果の8割以上を占めているのかな?と思います。システムを把握したとしても、勉強ができなけらば意味がない。

あと、本音をいいますね。それって塾は格好をつけているだけです。

格好をつけるですか?

河見

その業者さんも、ホントに重要なことは勉強をすること、ということはわかっています。

でも、「自分のところは各高校のシステムに精通している」と言った方が恰好が良いじゃないですか。

でも、僕はいいません。

どうしてですか?

河見

嘘を言いたくないんです。僕も、これまで多くの人を見てきました。だから、ある程度高校のシステムについても把握しています。

でも、それを知っていることが生徒さんのプラスになるとは思えないんです。だから、それを売りにすることはないです。

河見さんってすごくまじめなんですね。

河見

いや、全然まじめじゃないです・・・

ただ、今こうやって個人で仕事をしています。だから、生徒さんには本心を公表しています。

ちょっと、自慢します。自分でいうのも何なんですが、僕の実績って圧倒的なんです。MARCH付属とは関係ないですが、「10年以上医学部に落ち続けていた方を、たった半年で医学部合格に導いた」とか「学年限りなくビリから筑波大学合格」とか、他塾ではありえないほどの実績を残してきています。

はあ、そうなんですね。

河見

こうやって一人でする前は予備校や塾に勤めていました。

そのときの実績は、いたって普通。まあ、平均よりは良かったと思います。でも、まあ、そこまで奇跡的なことはあまりありませんでした。

ですが、一人で仕事を始めました。そして、ホームページには嘘偽りなく自分の本心を書き始めました。

そうすると、奇跡的な結果が立て続けにおきました。ホームページには、僕のすべてをさらけ出しています。それを信じた人のみが入会してきます。

入会した時点で、ある程度僕のことを信じてくれているんです。それが、圧倒的な結果につながっているものと考えています。

だから、本心しか言わない、「ちょっと、この人おかしいのでは?」と思えるようなことも書いています。

僕も、「各高校の内部進学の事情に精通しています!」と書いた方が、カッコいいと思います。でも、それはしていません。

そんなふうに考えたことはありませんでした。でも、確かにそうですよね。おっしゃっている意味、よく分かります。

少し話しは変わります。「生徒様の声」を拝読しました。河見さん、生徒に好かれていますよね。コミュニケーションをする上で気を付けていることありますか?

河見

「好かれる」というより、「嫌われない」ようにしています(笑)。数学の先生って怖いというか相手の気持ちを考えないコミュニケーションをする人が多いです。

僕の場合、嫌われないように気をつかっています。数学講師の印象が悪いから、たったそれだけで好印象を与えられるのかな?なんて思います。

嫌われないように、とは少し消極的に思えますが・・・

河見

そうですよね。ホントは好かれるようにした方がよいのかもしれません。でも、それは僕にとってハードルが高すぎます。

嫌われない程度のコミュニケーション力と、あとは実際に分かりやすく数学の解説ができたらいいのかな?と思っています。

嫌われないコミュニケーションとは、具体的にどういった方法でやるのですか?

河見

いろいろとあるのですが、まず一番目は「質問せめにしない」ということです。

授業をすると言っても、その間に生徒さんと雑談をすることがあります。そのときに、「部活はなにしてるの?」「兄弟はいるの?」なんて、質問はしないようにしています。

どうしてですか?そのくらいの質問なら別に大丈夫なっように思います。

河見

確かにほとんどの人にとっては大丈夫です。ただ、「部活何してんの?」と聞いたとき、ひょっとしたら極度の運動音痴で部活の話しはしたくない、とか、実際にあった話ですが勉強のため部活を強制的にやめさせられた、という人もいました。

だから、こっちが大丈夫と思えるようなことでも相手の傷をつけることがあります。だから、極力プライベートな質問はしません。

最初の授業ですることとしては、「数学の勉強どう?」くらいです。

言われてみれば確かにそうです。でも、それでは会話ができなくありませんか?

河見

話し好きの生徒さんなら、向こうから話してきます。例えば、「今日、部活で疲れている」と生徒さんが言ってきたとします。

そうきたら、生徒さんは部活の話をすることに抵抗はありません。そこで初めて、「部活何しているの?」「練習時間は長いの?」なんて質問することにしています。

もし、生徒さんが自分のことを一言もしゃべらないひとだったらどうするのですか?

河見

そういった場合は、何も話しません。

それでも、間が持たないとなったとき、プラスにもマイナスにもならないような僕自身のくだらない話をします。

「昨日、転びかけた」とか、それでテキトウに間を持たせます。そういうので、生徒さんの反応を見ながら、個人個人にあわせて会話していきます。