大学受験を通して知っておいて欲しいこと

僕が、大学受験を通して学んだことがらです。どうしても知っておいてほしいので、手紙形式で紹介します。かなりの長文ですが、読んでもらえると嬉しいです。


「親愛なるキミへ」僕の勉強法を紹介します。

最初に言い訳をしておきます(笑)

メモ帳やノート、いろいろなところに気の向くままに思いついたことを文章に書き、それをむりやりつなげたものなので読みにくい文章になってしまいました。

書体もいろいろと混じっています。申し訳ありません。でも書いていることは、私の体験といろいろな人の体験を合わせたものなので、役に立つと思います。文章力不足で読みにくいところもあると思います。2回、3回と繰り返し読んでもらえると嬉しいです。

勉強の仕方としては次の通りです。

1.参考書を決める、勉強のやり方を決める。
2.自分が決めた、参考書、勉強法を信じてとにかく頑張る。
3.ある時、急に理解できる瞬間がくる。この瞬間までひたすら頑張る。

1.参考書を決める、勉強のやり方を決める。

資格でも、大学受験でもなんでもそうですが、まずは予備校や学校に通ったり、参考書を書店で探したり、どうやって勉強をするか考えると思います。

予備校、学校、参考書、勉強のやり方、はどこでもいい、なんでもいいです。あくまで直感で選んでください。「あっ、なんとなくよさそう」と思った程度でいいです。

ただそこで注意することは、あくまでも自分で判断して下さいということです。他の人が言っているから、講師が言っているからという理由で、決めるのはやめておいてください。

もちろん人の話を参考にすることはいいとは思いますが、それを鵜呑みにしては絶対に成績は伸びません。大学受験でも、うまくいっている人の勉強法をマネする人がいます。

しかしマネをした生徒は、あまり成績はあがりません。その勉強が効率のいい勉強法であるか、そうでないかということ以前に、勉強においてはその勉強法を信じられるかどうかがすべてです。

他人のマネをして勉強して結果が出なかったら、「これはあいつだからうまくいくだけ。俺はあいつほど頭良くないし」と思い、どうしてもその勉強法を信じられません自分の決めた勉強法を信じて続けることが一番重要です。

勉強法はなんでもいいです。ただ次のことだけは覚えておいてください。大切なことは、とにかくスピードです。スピードを上げるしかありません。100パーセント理解することは、それこそ100パーセントムリです。5、60パーセントあるいはほとんど理解できていなくてもどんどん進めるようにしましょう。

とにかく立ち止まらない、理解できなくても、勉強を続ける。そうしていると、不思議なことに、気づいたら理解できるようになっています。

2.自分が決めた勉強法を信じてとにかく頑張る。

こうやって勉強をしていくということを決めたら、後はひたすら自分の信じた方法で勉強を続けます。勉強法は人によってさまざまです。最初に「あ、いいな」と思ったやり方は必ず正しいです。

自分で思いついた勉強法は、なんとなく思いついた、なんだかよさそうといったレベルのものかもしれませんが、それは自分のこれまでのすべての経験を総動員して判断したものです。その判断を信じるかどうかは、結局は自分を信じられるかどうかです

いいと思った勉強法は、今までのあらゆる自分の経験を加味して判断したものです。だから遠慮することはない、まわりにごちゃこちゃ言われたからといってやめる必要はない。そんなことをするのは自分の人生に失礼です。とにかく自分の決めた勉強法を信じて、続けてください。

3.ある時、急に理解できる瞬間がくる。この瞬間までひたすら頑張る。

まず覚えておいて欲しいことは、どんな勉強(仕事でも習い事でも、おおよそ新しく始めたことすべてにおいて)でも最初はまったく結果がでません。やってもやってもひたすら0の連続、怖いほど自分の思ったように進みません。本当にイヤになりますでも、やり続けるしかありません。

自分のが信じた方法をやり続けていたら、ある日突然、できるようになります。このある日、突然できるようになるということを信じて、とにかくやり続けるしかありません。

成長曲線
成長曲線

怖いのは、自分は勉強してもしても全然進まない。まわりの人たちはその間にもどんどん頭がよくなっている(実際はまわりも進んでいない)ような気がする。自分はまったく進んでいない。まわりは進んでいる。勉強すればするほど、なんとなくおいていかれるような気がする。自分ひとりだけマイナスに進んでいるような気がしてしまう。正直ガマンできない。

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でも安心して下さい。みんなそうです。私もそうです。今もこれを自分の戒めのために書いています(笑)そこでガマンしてください。自分の信じた勉強法を信じてください。

まわりからわんやわんやと言われます、自分も自分に向かって「これでいいのかな」 「ほかのやり方のほうがいいかも」などいろいろと自分自身に投げかけます。

前にも言いましたが、最初に決めた勉強のやり方は、たとえ瞬時に判断したものでも自分が今まで生きてきた知識、経験を総動員して判断したものです。だから絶対に正しいです。

そんなことで自分を疑うことは自分がかわいそう。どうか今までの自分の人生をもっと信頼してあげてください。ある日、突然理解できる瞬間が訪れます。絶対にです。それを期待して、頑張ってください。

私は大学に入学してから、勉強法や暗記法ということに興味があり、いろんな人に聞いてみました。本もたくさん読みました。分かったことがあります。勉強法は無限にあります。ある人にとっては最高の勉強法が、ある人にとってはこれだけは避けたほうがいい勉強法ということもありました。

だから、私は、勉強法はなんでもいいと思います。自分がいいと思ったやり方で続けていたら間違いはありません。よく言われる表現ですが、山の頂上はひとつしかないでも頂上に行くまでのルートは無限にある、ということです。

どんな勉強のやり方でも、自分が信じたやり方で続けていると、ある時、急に理解できるようになる。このことだけを覚えておいてほしいです。それまでは自分の信じた勉強法、自分の最初の判断を信じて、とにかく続ける、それしかありません。

まわりからいろいろといわれます。それ以上にしんどいのは、「これであっているのだろうか?」「はたして正解なんだろうか?」と自問自答が始まることです。こうなると正解はありません。

はじめから効率を考えていては勉強できません。確かにもっと効率のいい勉強法があるかもしれません。でもそれを考える時間を考えれば、自分の思いついた勉強法で勉強を続けるほうがはるかにいいです。

作家の中谷彰宏さん言っていました。「間違っていることは何もない。唯一の間違いは、いま自分の歩んでいる道は正しいのかと立ち止まること」

物事は急に成長します。それはある時、急にやってきます。ただ、それまでに今自分
のしていることが間違っているのではないかと、別のやり方に変えたら、またふりだしです。

せっかくあと一歩のところまで来ているのに、また最初からです。自分のことを信じないで、ころころとやり方を変えていては何事も絶対にできるようになりません。

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急に理解できるようになったあとの注意点

自分の信じた勉強法で勉強を続けていると、ある時、急に成長する瞬間があります。本当に驚きます。昨日までまったく理解できなかった問題が、すらすら解けるのです。感動します。なかなかうまく表現できません、それほど急激に変化します。

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ただ、ここで注意しておいてほしいことは、それは自分ひとりの実力ではないということです。確かに勉強を続けているので、実力はある程度ついているでしょう。いい結果が出た、そこであぐらをかいていると次第に成績は落ち、もとの状態に戻ります

だから、成績があがったときがチャンスであり、一番の難関です。ある時、急に成績が上がる。本当に急上昇します。昨日まで苦労していた自分はなんだったんだろうという感じで・・・

よくわかりませんが、私はそれを神様からのギフト、プレゼントだと思っています。それは今まで頑張ってきた自分への神様からのプレゼント、ご褒美です。解けるようになった、できるようになった、と慢心してはいけません。それは自分の実力ではなくて、単に神様が手助けしてくれて出た結果に過ぎません。

神様はいつまでも手助けをしてくれる訳ではありません。ほとんどの場合、手助けしてくれるのはその一瞬です。成績が急上昇する。そこで最大限の努力をしないといけません。

その一瞬を大事にする、自分にも理解できた瞬間、解けたことがあると、それを大事にしてください。

急に理解できた時に最大限の努力をする。それでも次のテストの結果は前回よりは落ちます。そこで、落ち込んではいけません。前回は神様からの手助けがあり、出せた結果。今回は100パーセント自分の実力です。成績が落ちたとしても落ち込む必要はない。自分の実力は以前より確実に上がっています。

それ以降もがんばってがんばっていると、次第に成績が急上昇したところに戻り、それ以降もがんばっていると、次第に成績が急上昇したところに戻り、それがアベレージになります。そうなったら、それは自分の実力です。

もし、成績が急上昇したときに慢心して、やめてしまうとすぐにもとの理解できない状態に戻ってしまいます。

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いい例が野球のイチロー選手。彼が1軍で活躍した最初の年は1994年です。彼はその1軍デビューした1994年に最も多くヒットを打っています。

その後日本にいるときはヒット数では、1年目の1994年を追い越したことはなかったと思います。

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イチロー選手は振り子打法と呼ばれフォームがこれまでにない独特なものでした。そのため、まわりからいろいろと言われたと思います。非難の数は私たちの比ではありません。

それでも自分を信じて信じ抜いて、バッティングフォームを変えなかった。自分を信じて、信じて、信じ抜いた結果、1994年の大ブレイクにつながりました。

彼が偉いのは、1994年の成績で慢心しなかったこと、その年の彼は、当時の彼の実力以上のものが出ていたと思います。それは自分を信じて、ひたすれ練習してきたことに対する神様からのギフト、彼はそのことが分かっていた。だからその後も努力を怠らなかった。そこが彼を超一流にしたポイントです。

他のスポーツ選手、芸能人、私たちもそう。急に勉強ができるようになる、急に仕事ができるようになる。そこで慢心してしまう。今までの努力が報われた。自分はもうこれで大丈夫だ。ここまでいったんだから少しぐらい手を抜いてしまってもいいだろうと。

でもうまくいったのは、神様の手助けがあったからであって、自分の実力ではない。ここで手を抜くと、しばらくすると元の状態に戻ってしまう。不幸なのは、自分がなぜうまくいかなくなったのか理解できないこと。あの時は、このやり方でうまくいったのにと固執する。自分の実力プラス神様からの手助けがあったのだからうまくいっただけ。そのことに気づいていさえいればうまくいったのに・・・本当にもったいない。

突然うまくいく人は、少なくとも今まで地道にコツコツ努力してきた、だから神様からギフトをもらえた。

神様も心をもっている。せっかくギフトを与えたのに適当に扱われては怒ってしまうギフトを適当に扱う人には、よっぽどのことがない限り2度とギフトを与えようとしない。

神様からもう一度ギフトをもらうのは大変なこと。一度目のギフトをもらう前より、どん底の状態になる。だから与えられたギフトは何よりも大切にしなくてはいけない

今まで、神様という言葉をたくさん使いました。私はこのほうた理解しやすいので、そう理解しています。でも、神様という言葉に違和感を覚えるようでしたら、次のように理解して下さい。

脳はものごとを記憶する時は、既存のデータと新しいデータを結びつけて物事を理解します。

脳はいろいろな情報を結びつけて理解していきます。ちょうどインターネットのウェブをイメージしたら理解しやすいでしょうか。昔は、パソコン1台、1台が独立していたので、処理能力はたかだか限られたものでした。それがウェブでつながることにより、膨大な量の情報を処理できるようになりました。

急に理解できるようになるとは、ある情報が違う情報と結びつけば2の情報量に、2の情報量をもつ情報同士が結びつけば、情報量が2×2の4の情報量に、次につながれば4×4の16の情報量にと急激に成長します。

その次は32、次は64、128、256、512、1024・・・ととてつもないスピードで成長します。これが急に理解できるようになる原因です。

コンピュータならこれでいいのですが、脳はコンピュータと違い心を持っています。脳は、現状を維持しようとプログラミングされています。人間は変化のない方が楽に生きられる、あるいはあまりに急激な変化は困るので、現状を維持するように設定されています。

理解できるようになったからといって、そこでサボっていると、その現状を維持しようとするプログラミングによって、すぐに元の理解できてなかった時の状態に戻ります。

元に戻ってしまうということは、脳は、その理解できた状態が心地悪い、理解できていない状態のほうが心地よい。だから元の理解できていない状態に戻ったとインプットしてしまいます

落ちたあと、もう一度がんばろうと思っても、なかなかできるようになりません。脳は理解できた状態が心地悪いと思い込んでいるからです。

だから、もう一度できるようになるには、一度目よりもかなりの努力が必要となります。

だからこそ、急に理解できた瞬間がいちばん大事なのです。ここで踏ん張れば、脳にとってその理解できた状態が当たり前となり、今度はその状態を維持しようとします。

脳の説明は、専門家ではないので、厳密なところまであっているかどうかわかりません。確か、こんな感じだったなという気持ちで書いています。もし、間違っていても気にしないでください。でも、イメージとしてはあっていると思います。

終りに
長文になりましたが、言ったことをまとめておきます。


1.自分の信じた勉強法をとにかく続ける。よほどのことがない限り、決して変えない。「なんとなくダメそう」「まわりから自分のやり方を否定された」「違うり方のほうがうまくいきそう」これらのささやきはすべて無視。100パーセントの根拠がない限り、変えないほうがいい。

2.勉強はとにかく前に進む。理解できていないところがあっても気にしない。勉強においては立ち止まることが一番の間違い。理解できていなくても、不安になっても前に進む。あとは、スピードが大事ということも忘れないように。

3.ある日、突然できるようになる。でもそれは、自分の実力ではない。今までがんばってきたことに対する神様からのご褒美。そこであぐらをかいていると、しばらくするとまた元のできない状態に戻る。そこで、これは実力以上のものがたまたまでているだけ、と謙虚に受け止め、がんばる。すると、やがてそれが自分の実力になる。

「叶う夢だからこそ、あなたに宿る」という言葉を聞いたことがあります。自分の夢をなんとなく言っているだけでは、まわりは何も言ってきません。でも本気で夢に向かって走り出せば必ずまわりからいろいろと言われます。「無謀だ」「ムリ」「やめておいたほうがいいよ」いろいろ言われます。でも本当になりたいのなら、それらをすべて吹き飛ばすしかありません。

「叶う夢だからこそ、あなたに宿る」のです。私も国立をけってまで浪人したとき、まわりからいろいろと言われました。

一生懸命がんばりました。結果はダメでしたが、そのおかげで今書いているようなことを理解することができました。自慢じゃないですが、今はどんなことでもできる自信があります。

結果がまったくでなくても、あと少し、あと少しがんばれば急にできるようになる。結果が出たら、それは神様からのギフト、それを大事にして、もっとがんばる。これさえ忘れなければ、どんなことでもうまくいきます。

どんな難関でも大丈夫です。あとはそれを信じて続けられるかどうかです。変化は急にやってきます。それを信じてニコニコしながら、毎日楽しんで生活して下さい。


長い長い文章を読んでくれてありがとう。心から感謝します。少しでも役に立ててもらえれば嬉しいです。感想を下さると嬉しいです magdai@hmg-gen.com

河見賢司